30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2/28 僥倖

病院に戻ると、隣の患者がいなくなっていた!どうやら退院したらしい。何たる僥倖!(被害1・被害2・被害3) 二度と入院してくるんじゃねーぞ!(勿論、退院おめでとう的な意味です(笑))

2/26 xxD:ポンコツ

陽子線治療22日目…の予定だったが、装置が故障した。 明日も修理らしい。ということで、久々に金・土と外泊することにした。自宅は引き払っているので、適当な大浴場付きのホテルを探して宿泊予定だ。もはや病院のベッドでは寝ていたくないし、病院食も摂り…

2/25 21D:ドラッグ依存

以前、血圧の薬アムロジピンを5.0mgにしたという話を書いたが、それでも余り効き目が見られないということで、いよいよ7.5mgにされてしまった。 こんなに投与する必要があるのか?と思いつつ服用すると…朝は90/70・昼は160/120・夜は120/90ともう無茶苦茶な…

2/24 20D:耄碌猿

陽子線治療20日目。いよいよ20日に到達し、残り6日。 先日の診断で分かった衝撃の事実。陽子線治療が終わっても、腫瘍が完全に根絶するまでは2年程掛かるということ。実際、鼻の穴から見える僕の腫瘍は、治療前から全く変化しておらず、むしろ重力に逆らう力…

2/23 19D:失望

陽子線治療19日目。顔の火傷もいよいよ酷いことになってきた。 先週は余り体調が良くなく、余りPCに向かうことができなかった。調子が戻って来たらまとめて書こうと思う。まだまだ精神の鍛錬が足りないようだ。 さて、先日入院してきた隣人のイビキに悩まさ…

2/20 18D:サプライズ

陽子線治療を終え、シャワーを浴び戻ってくると、自分のベッドに女性が座っている。「すわ、間違ったか?」と一瞬思ったが、僕の妻だった。 今日は妻の誕生日だったのだ。有給を取って、わざわざ地元から遠路はるばる出てきてくれた。妻はこの手のサプライズ…

2/18 16D:イビキ考察

陽子線治療16日目。隣人のイビキが酷過ぎる。 以下、罵詈雑言で、気分を害する恐れあり。ご理解頂いた上でお読み頂きたい。

2/17 15D:トリップ

今日の陽子線治療中に恐怖体験を味わった。 治療台の上に固定されているときに、完全に平衡感覚が無くなって、自分の上下感覚が完全に失われてしまったのだ。背骨を中心として、遊園地のコーヒーカップの様な回転が襲ってくる。これはヤバい感覚だ。 スキュ…

2/16 14D:泣き言

最近は精神的に多少「落ちた」状態だ。今まで余り暗くならないように努めてきたつもりだが、やはり辛いのは辛いと素直に認めることにする。病気が治るのか?治ったとしてもこの先の将来はどうなるのだろうか?という不安は当然ある。 しかしそれに加えて、病…

2/13 13D:懲役3か月

陽子線治療13日目。今日でようやくの折り返し地点。 先日入院してきた隣人のイビキがうるさい。静かに寝ているかと思えば、いきなり叫ぶようなイビキを掻く。無呼吸症候群の爆発型だ。正直これは堪らない、史上最悪クラスだ。新しい人が入ってきて、騒音に悩…

2/12 12D:疲れてます

昨日は陽子線治療に呼ばれないと思っていたら、祝日だった。道理で銀行に電話しても繋がらないはずだ。すっかり社会感覚が無くなっている自分に軽い戦慄と眩暈を覚えた。社会復帰できるかな…。 今日は無事に陽子線治療12回目 いよいよ副作用が酷くなってきた…

2/10 11D:プラチナ

陽子線治療11日目。今日は週1回の抗がん剤投与日だ。 毒物を体に入れるのは余り気分のいいものではない。看護師さんがシスプラチンを点滴に繋ぐときは、ゴム手袋に安全メガネという完全防備をしている。そんなもんが身体に良いと思えるわけがない。「大丈夫…

2/9 10D:桁上がり

陽子線治療10日目。ようやく2ケタに到達。 10回を超えると桁が上がるのは、人間の指が10本だから便宜上そうしただけであって、「10」という数自体に特段の意味はないのだ、と捻くれた僕は考える。ただ、タコ型の火星人ならば8回が区切りの良い回数となってし…

2/6 9D:対象年齢

会社の方がお見舞いに来てくれた。 頂いたのがこちらのKATAMINOというパズル。3~12の区切りを変えることで、難易度を変えることができ、3~99歳までが対象年齢になるらしい。 僕が入院中に結婚したことを聞いていたようで、 「これだったら退院して、将来子…

2/5 8D:それ

昼食後のトイレから部屋に戻る途中の廊下。 ストレッチャーを引いた険しい顔の男性2人組とすれ違う。 見渡すといつの間にか全ての病室の扉が閉じられている。 この光景は既視感がある。僕の父親のときだ。 朝病棟にハリーコールが鳴り響いていた。 つまりは…

2/4 7D:病人のジレンマ再

2日前に入院してきた隣の患者がテレビを見るときにイヤホンを付けない。 僕がそもそも殆どテレビを見ないことに加えて、頻繁にザッピングをするのでイライラが募るばかりだ。前回の場合は、もうすぐ退院と言うことで我慢も出来たが、今回は1ヵ月超の入院と言…

2/3 6D:鬼は外

今日は節分だ。「豆」的なものが夕食に出た。デザートで「恵方巻き」的なものを食べた。こういうのは気分だけでもね。 治療の方だが、腫瘍を触ってみても特に小さくなっているという実感もない。鼻水の量も相変わらずどころか酷くなる一方だ。脳の髄液が直接…

2/2 5D:ローアンドハイ

病院の朝は早い。 そして寝起き早々に僕の頭はシャワールームの件で一杯になる。病棟には本来シャワールームは2つあるのだが、現在は1つが工事のために閉鎖されており、最近は残り1つを巡っての予約の争奪戦が朝から繰り広げられているのだ。なので、起床の6…

2/1 リセット

今日は陽子線治療を開始してから初めての外出。 外に出ると先日降った雪がまだ融けずに残っていた。病院の窓から見る降り注ぐ雪は、映画のスクリーンに飛び散る血飛沫と同じくらい現実感がないものだ。雪に触れると冷たく、自分の中の「今年東京で雪が降った…