30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

12/27 3D/4W:病人のジレンマ

前回のクールの病室は最悪だったが(その1その2)、今回の病室は素晴らしい患者さんが揃っている。部屋で携帯電話で大声で話したり、看護師に我が儘を言ったり、大音量でラジオを聴いたりする輩など一人もいない。お見舞いにいらしているご家族も、皆周囲に迷惑の掛からないように過ごしてくれるので非常に快適に過ごすことができる。さらに、イビキは仕方がないことだと思っているが、幸いにもイビキが酷い方もおらず、お陰で夜も熟睡できている。

今回の部屋の方々は、自己管理が素晴らしくできている方々ばかりだ。薬の管理は当然として、時間通り行動するし、看護師さんに迷惑が掛からないように気配りをされている。今回の部屋はナースステーションから一番遠い部屋となったのだが、手間の掛からない人・比較的健康な人を一か所に集めているからなのかもしれない。病室の位置からも、僕の病状は順調なのだろうと前向きに解釈している。

 

前回が最悪だったのは、我が儘に振る舞うことで自分のみが最大利益を得ようとした結果、周囲との軋轢・看護師への負担として、最終的に自らに降りかかってくるということを誰も理解していなかったという点だ。皆、僕の倍以上も生きているにも関わらず。

囚人のジレンマ」ではないけども、皆が周りのことを考えて行動するだけで、結局皆が最大利益を得ることだできることをこの病室で改めて認識した。これは日本人が本来持つ美徳だと思う。これからの入院生活でも、この平穏が続くことを祈りたい。