マンション退去の立会のため自宅に戻る。
駅に到着すると、振袖を着た若い女性と着慣れないスーツを着た若い男性が主役顔で構内を闊歩していた。その光景を見て、今日が「成人の日」だったことを思い出す。自分も10数年前に成人式に出たはずだが、式を経ても「成人」という実感は全く以て得られなかった。最近では、成人は30歳にすべきだという意見もあるらしい。確かに今の日本ではそれくらいが丁度良いのかも知れないな、と思いながらマンションに向かう。
マンションの立会自体は何の問題も無く終了した。
引越しはしたものの、何かと面倒なので住民票自体は残したままにしてある。保険の支払いなどで、住民票・印鑑証明が必要になる可能性があるが、役所は病院から遠い場所にあるので、わざわざ書類のために訪問するのは面倒だ。ということで、念の為に入手しておこうと役所に向かった。しかし…
「祝日なので、住民票・印鑑証明の発行はできません」
と張り紙がしてあるではないか!正直意味が分からなかった。
「祝日だから」→「住民票・印鑑証明の発行ができない」
全く論理として成立していない!
余りに納得できないので役所のHPで確認してみると、「祝日にシステムチェックをするため住民票・印鑑証明の発行はできない」という理屈らしい。
「祝日」→「システムチェックをする」→「住民票・印鑑証明の発行ができない」
という隠れた条件があったのだ。
だが、これでも納得が行かない。じゃあ何か、5月は「憲法記念日」「みどりの日」「こどもの日」と3連休全てシステムチェックのため発行できないのだろうか?
そもそも、システムチェックをする必要があるのならば、例えば「第2日曜日」など、確実に月1回実施できるようにするべきだろう。「祝日」という条件で「システムチェック」をするのならば、祝日のない6月は一度もチェックをしないということになる。しかも、今年の6月は「うるう秒」が挿入されるというシステム的には大事があるが、どうやってシステム調整をするのだろうか?と「住民票」から「うるう秒」に話が一気に飛んで怒りを覚えてしまった。
これだから「役所仕事」は嫌いなのだ。
怒りを抑えられず、まだ「成人」できていないことを自覚した「成人の日」の昼。
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