昨日のMRI検査の結果、余り腫瘍の大きさに変化がないことが分かった。
抗がん剤の投薬は3クール目まで実施する予定だったが、方針を変更して、2クール目の最終日である本日を以て終了となった。正直予想できていたので、余りショックはない。
僕の場合、右の鼻の奥が完全に腫瘍で塞がっていて指で触ることができる。その腫瘍の大きさに全く変化が見られていなかったのだ。ひょっとしたら、脳に浸潤している方は小さくなっているのかも?という淡い期待は持っていたが、甘い期待は大体外れるように人生はできているのだ。
以前、こんな縁起でもないことを書いたが、実際余り効いていなかったわけだ。珍しい病気である以上、治療のテンプレートが少ないので、パターンから外れるのは仕方がないと割り切っている。というか「1/100,000」のこの病気になった時点で「自分は成功するパターンに当てはまるはずだ」という「楽観」はとうの昔に捨ててしまっている。
例えば、同じ確率でも「自分だけ」は「宝くじは当たる」が「病気にはならない」といった類の思考を人間はしがちであるが、僕はそのような「楽観」はしないようにしているということだ。ただ、どんな経過を辿るにせよ治療が最終的には上手く行くだろうという「楽観」は全く捨てていない。
ということで「7D/6W」という書き方も本日で終了となる。本当は「9W」までは続く予定だったのだが、3週間早く予定より早く陽子線治療に取り掛かることになったわけだ。
陽子線照射回数は首のリンパに転移していた場合「35回」の予定だったが、結局は細胞腫だけに対応すればよくなったので「25回」で済むことになった。陽子線治療が始まったら「1/25回」という書き方にすることとしよう。
僕はこの病気になった患者の中で、相当に若くて・相当に体力がある検体のはずだ。なので、僕を思う存分実験台にして、今後の治療に役立てて欲しいと思っている。
この病気になって未来志向になることができた。
宝くじは買わない だって僕はお金で買えないものをもらったんだ