会社の方がお見舞いに来てくれた。
頂いたのがこちらのKATAMINOというパズル。3~12の区切りを変えることで、難易度を変えることができ、3~99歳までが対象年齢になるらしい。
僕が入院中に結婚したことを聞いていたようで、
「これだったら退院して、将来子供ができても使えるでしょ!」
…衝撃的に有り難かった。
がん患者は(当然僕もそうであるが)、入院中の不安は言わずもがなだが、それ以上に退院後の生活に強い不安を抱えていることが多い。将来へ明るい展望を描くことが中々できないのだ。
「お見舞い品」というものは普通は「入院中の暇つぶし」以上のものではないし、僕も今までは「そういうもの」だと思っていた。しかし、今回の品は「退院後への希望」を与えてくれる心遣いであった。僕にはまだまだやるべきことがある。
陽子線治療9日目。とりあえず対象年齢99歳まで生きようと思った。