明けましておめでとうございます
と今年も挨拶できる喜び。
最近は更新頻度も落ちたが、一応闘病ブログと銘打っているだけに、書く内容が少ないというのは喜ばしいことなのだと言い訳をしておく。
さて、今日は国立がん研究センターで半年に一度のMRIの受診だ。半年前の夏に来たときは特に何も感じなかったが、冬に来るとその寒さが昨年入院していた頃のことを否が応でも思い出させる。あれからもう1年経ったのだとは信じ難い。
去年の今頃は一番苦しい時期で、1年後生きているかどうかも定かではなかった。病気の生存率は50%くらいだから、パラレルワールドの僕はきっと死んでしまっているに違いない。1年前に確実に経験したのだけど、未だに現実味が無くて、映画館で「自分の闘病記」を見たというくらいの感情しかない。「今生きている自分」と「治療を受けていた自分」が別人である気さえする。余りに異常な体験をし過ぎると、自己防衛反応が働いて記憶を分離するのかもしれない。
これから毎年寒くなると「あの時期」を思いだすのだろうか。
何事も無く10年20年と経って、酒の肴として笑い話にできることを願う。