30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

12/21 もはや病後ではない

池田隼人が「もはや戦後ではない」と言ったのはいつだっただろうか。

2度目の入退院からもう2年ほど経つが、僕はその間に書いていたブログのカテゴリーを、ずっと「がん闘病記2(退院後)」としてきた。この2年間は僕にとってはずっと「退院後」だったのだ。ずっと前に進めていなかった。

勿論、医学的にはがん発病から5年間再発が無ければ「寛解」となるため、その意味では僕はまだ「がん患者」でもある。しかし、医学的見地や肉体的な後遺症は別として、精神的にはがんの呪縛から解放されつつある。全ての物事が好転してきた今、「もはや退院後ではない」のだろう。いよいよ僕の復興が始まるのだ。 

 

そして少し近況を…。

転職して3週間が経った。引っ越しをしたばかりであり、しかも弁理士の実務修習の起案課題もあって、それなりにバタバタしつつも、充実した日々を送っている。

今は工場のエンジニアとして働いている。日本では工場勤務となると、「3K」と安直に考えられがちであるが、僕は一番人間らしい暮らしができる職場だと思っている。職場内では協力して作業をするため競争がなく仲間意識が強い、通勤時間は短い、残業は少ない、食事は安い、有給は取らされる、少しでも体調が悪いと休まされる、各種手当は充実している、資格取得に金を出してくれる、作業服が支給されるので服装は気にしなくてよい…と良いことづくめだ。

そして何より、東京の給与水準を貰いながら、物価の安い地方で暮らすというのは、想像以上に「人生の質」は高い。とは言っても、金をどれだけ稼いでも、僕の場合は余り使い道がないのだけどね(笑)

ということで、今のところ、新天地でも順調です。