30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

8/16 帰省中

ご無沙汰してます。最近は色々あり更新をサボっていましたが、その間もそれなりに訪問してくれる人も多くて有難い限りです。今は実家の福岡に帰省中です。余り書くことは多くありませんが、僕のブログの場合は特性上、書くことが多くない方がいいのだ、と言い訳をしつつの近況報告を。

 

帰省ですることと言えば、墓参りをしたり、親戚に会うくらいのもので、正直なところ独身の僕は余りやることはない。友人の大部分は東京にいるから、特段会うべき友人もいない。じゃあ何で戻ってくるのかと問われると、やはり落ち着くからだろう。

僕の福岡時代は、貧乏生活、父親の鬱病とがん闘病からの死、そして、僕ががんの療養で戻って来てからは九州がんセンターへの再入院と離婚など、はっきり言っていい思い出がないのだが、戻ってくると落ち着くから不思議なものだ。

そして、福岡で夏を過ごしていると、3年前の今頃を思い出す。実家の近所の道を歩きながらセミの鳴き声を聞くだけで突然フラッシュバックするのだ。あの九州がんセンターでの絶望的な日々を。仮に生き残っても人生は確実に終わったと思い込んで、死んだ方がマシだとまで追い詰められた絶望的な状況から、よくぞここまで復活したものだと自分でも思う。そのへんの陳腐なドラマよりはドラマチックな人生だろうか。ドラマにするには余りに地味で余りに陰鬱ではあるが。

 

さて、転職して半年程経つが、仕事はといえば、淡々とこなせている。今のところ病気などの体調不良で仕事を休んだことはない。早寝早起きを心掛け、暴飲暴食はせず、適度な運動をして、風邪すら引いたことがない。普通の人よりも健康的な生活を営んでいる。がん患者であるがゆえに、努めて健康的な暮らしを営めているとは何とも皮肉なことだ。

とは言え、いつまで仕事をできるのだろうかという不安は常にある。体力的にどれくらいまで持つか不安ではあるし、がんが再発しないとも言い切れない。会社側や上司は定年まで居る前提で話をしてくるのだけど、そんなときはどう返答していいのか、苦笑いしてしまう。どこまでできるかは分からないが、できる限りは頑張ってみるつもりだ。

 

とまあ、何のひねりもない近況報告ですが、何とかやっています。