30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

10/1 すまじきものは宮仕え

読者の皆様、ご無沙汰しております。とは言っても全く更新していないので、どれほどの方が訪問してくれているか分かりませんが。病気に関しては、半年に一度、がんセンターで診断を受けており、今のところ再発はありません。もう病気とは余り関係がなくなりつつありますが、近況でも書いてみようと思います。

いつも書いておりますが、事実をありのままに記載しているだけであり、特段、自慢をしようという意図はありません。ガン患者でもそれなりにやっていけるという事実として、読んで頂けますと幸いです。(変な絡み方をしてくる方もいるので、こういった前置きをしなければいけないのが面倒ではありますが)

 

転職して1年半になるが、先日、役職に昇進した。心境的には「昇進してしまった」と言ったほうが近いかもしれない。半沢直樹の世界ではないが、今いる会社は合併に合併を繰り返した、典型的な官僚組織の超大企業であり、自分のような中途採用(しかもガン患者)は、まず出世しないと思っていたので、正直かなり驚いた。

これだけ早くに評価されたことをそれなりに嬉しく思うも、一方で「計画が狂ったなぁ」という気持ちもあり、そちらのほうが大きいかもしれない。一従業員として、組合に守られながら、働けなくなるところまで淡々と働き、病気のためにお金を貯める。自分の中ではそういう計画だったのだ。しかし、ガン患者にもかかわらず採用してくれた方々の顔を潰さないようにと、それなりに頑張ってしまった。それ故の結果だろうが、少し早すぎるように思う。役職者なので組合にも守ってもらえなくなる。

正直なところ、中間管理職のような板挟みになるのは、自分の体力面からは少しきつい。また、今の職場は、一回設備を止めると何億円の損失とかそういう世界なので、設備トラブル時の精神的なストレスがかなり大きい。体力面・精神面から、そう長くは続けられないだろうと思っているので、弁理士資格を盾に知財部への異動を何回か試みているのだが、毎回上司と上層部に説得されて、失敗している(笑)

何より、中途採用のよく分からないヤツという昇進前の周囲の態度が、昇進後に露骨に変わってきているので、それが人間の醜い部分を見ているようで一番嫌だ。