半年に一度のがんセンターでの定期検査を受けに地元に戻って来ている。結果から言えば、がんについては転移などはなかったものの、左の鼻腔に膿と思しき溜まりがあるとのことで、念のため1か月後の再検査となった。おそらく蓄膿だろうということで、そんなに大ごとではないのだが、初めての再検査となり、軽く動揺をしている。
僕のがんがある副鼻腔というのは、人体で最も菌が入りやすい部位らしく、その部位に陽子線を当てて弱らせているといるため、影響は避けられないだろうとのことだった。確かに、未だに鼻毛も生えてこないし、鼻水も止まらない。毎日、大量の生理食塩水で鼻洗浄はしているものの、菌の影響をもろに受けているのは間違いない。
ついでに、陽子線を当てた患者の向こう数十年の影響について見解を先生に伺ってみたが、20~30年後は見たことがないとのこと。そもそも、陽子線を当てた患者が、20~30年も生きていることも無いだろうから、サンプルがないのだろう。
ということで、直接的ではないものの、間接的に「死」について考える久々の機会となった。数年後には死ぬという状況ではないものの、自分の人生は人より確実に短いということを常に意識しておかねばならない。