30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

2022/3/25 キイトルーダ2回目と金勘定

今日はキイトルーダ2回目の投薬日である。キイトルーダは3週間おきに投薬する決まりになっている。1回目の投薬の後、少し疲れやすくなった気もするが、副作用ではなく気のせいだろう。むしろ仕事の負荷が及ぼしている影響の方が大きい気がする。

今回も淡々と投薬を済ませて終わり。相変わらず副作用らしい副作用はなし。投薬も2回目であり、今のところ治療に関しては正直余り書くことがない。とは言え、オプチーボやキイトルーダを検討している人だけでなく、健康な人でも気になる話題といえば、やはり治療にかかる「金」の話だろうから、少し触れてみようと思う。

 

1回目の支払いはキイトルーダの投薬と有料ベット代金込みで20万円程度であった。そして、今回の支払いはキイトルーダの投薬のみで14万円程度である。今後はこの負担が3週間に1度のしかかってくるのだから、通常ならば高額療養制度の事前申請をしておかないと、キャッシュフローがかなり厳しくなるだろう。

肝心の僕はと言えば、来るべき再発に備えて、金銭的な備えは万全にしていたし、2年以上間をおいての再発と言うことで、再びがん保険の一時金が下りるので、キャッシュフローに関しては特に問題がない。

ということで、今回もあえて高額療養制度の事前申請をせずに一旦は全額を払って、クレジットカードのポイントを貰うことにした。以前も書いたと思うが、人生はこういう数%の積み重ねが複利で効いてくるのを僕は知っている。

 

そして、さらに助かるのが、僕が今所属している会社の健康保険だ。高額療養費制度の上乗せの独自の制度として、数万円を上限とする制度がある。この金額を具体的に明かすと、僕の所属企業がバレてしまう恐れがあるのでボカしておくが、仮に3万が上限だとしておこう。すると、ある月に40万の医療費の支払いがあったとしても、数か月後には37万が返ってくるという素晴らしい仕組みだ。本当に助かる。

 

闘病中に金の心配が全くないということは、本当に有難いことである。以前にも書いたかもしれないが、ガンなど難病の悩みの大部分は、(病気そのものはさておき)金銭関係と家族関係に尽きる。しかし、僕は離婚により家族関係の心配はないし、上記のように金銭的な問題もないため、治療に専念できるというわけだ。(仕事の悩みは尽きないが)

日本の保険制度は本当に素晴らしい。僕は日本に生まれていなければ、とっくに医療費で破産して、そして野垂れ死んでいただろう。