昨晩は隣室からの騒音もなく、それなりに寝ることができた。
個室に入ってからは、音楽を気兼ねなく流して、リラックスしている。
下が入院用に購入したBluetoothスピーカーである。それなりに値段はしたが、性能・音質はかなり良い。老舗のアンプメーカーMarshall社製で、デザインもレトロで愛着が湧く。生きていれば、病室だけでなく、これからも大切に使っていきたい。
流すのは大抵80~90年代のブリットポップ(UK)である。僕が一番元気だった20歳代を思い起こさせてくれる。今聞いてもこれが30年前の音楽というのは信じられない。
そういえば、僕が大学生だった頃、60年代の音楽を聴いている中年男性を懐古主義とレッテルを貼っていたが、僕も同様の目線で見られる側になったわけだ。この年になるとよく分かるが、音楽と昔の記憶って結びついているので、簡単に捨てられない。
もう中年男性の古臭い意見になってしまうが、音楽というものは必ずしも時代と共に進化するとは限らないように思える(日本の現在の音楽シーンなど顕著であろう)
そして、音楽が常に新しいものが良いとも限らない以上、年を取った上に、満身創痍でボロボロの僕のような人間も、普遍的な魅力で昔の音楽のように輝けることもあるのかもしれない。古臭く、でも、生き残ってきた人間ができることもあるのかもしれない。
そんなことを思う、退院の前日。