マスク着用義務が緩和されても、マスクを外している人を見かけない。
日本人特有の同調圧力によるものだろうか。もっとも僕は正直なところマスクがあって助かっているので、このまましばらくはマスクを着ける生活様式が続いて欲しい。
というのも、鼻水が止まらないので、両方の鼻の穴に綿球を詰めているからだ。マスクのお陰で、両鼻に綿球を詰めていても見えないので、怪訝な目で見られずに済む。
普通ならば鼻水も鼻毛でせき止められるのだろうが、僕は陽子線の影響で鼻毛が全て抜けているので、せき止めるものが何もない。しかも垂れてくるのはサラッとしていて水のような鼻水である。いきなり粘性のない鼻水が大量に流れ落ちてくるため、両鼻に綿球が必須というわけだ。
この日本で両鼻に綿球を詰めているのは、僕か葬式の死体くらいのものだろう。
明日から4クール目の入院である。
苦しいときほど淡々と。