今日は入院前の検査であった。
朝から病院に出向き、スタンプラリーよろしく大量の検査を経て解放されたときには、既に一般企業の退勤の時間となっていた。退勤ラッシュの渋滞の中、疲れ果てて帰宅したが、もはや職業としての病人の感がある。
今日は長崎に原爆が投下された日でもある。今はどうか知らないが、九州の小学校では8/9が夏休みの登校日になっていて、そこで原爆投下の話を聞くのが常であった気がする。世界的には広島の8/6のほうが有名であろうが、僕にとっての原爆投下日と言えば、8/9という印象が強い。
長崎にいる僕の伯父は78歳で、原爆が投下された直後に生まれた。放射能の影響はほとんど受けていないものの、原爆手帳の交付を受けているため、未だに医療費が全額免除になるなどの恩恵を受けている。原爆はそんなに昔の話でもない。
そんな8/9にレントゲンを撮り、僕はまたしても放射能を浴び、今後も浴び続けるわけである。原爆を投下された長崎に居た伯父よりも、僕のほうが放射能を浴びているのは皮肉としか言いようがない。