先日の日記にも書いたが、ガンのさらなる転移の可能性がある。場所は鼻腔の眼球付近である。とは言っても、放射線科・頭頸耳鼻科ではシロ、内科ではクロという見立てで、シロ寄りのグレーといったところだ。
そして、困ったことに、仮にそこがガンだったとしても、そのガン(仮)は外科手術でも放射線でも施術が不可能な場所にある。
しかし、「放射性リガンド療法」という、放射性医薬品を用いた治療法ならば、まだ適用の余地があるらしい。どのような治療かを簡単に言えば、RI(放射性同位元素)を医薬品として体に投与し、ガン病巣に集め、ガン細胞の増殖をピンポイントで抑えることができるとのこと。僕の嗅神経芽細胞腫にも効果があったという報告もあるようだ。
さて、ここからが長ったらしいタイトルの本題で、その「放射性リガンド治療」をそもそも適用する余地があるのか、という判定をするために「ソマトスタチン受容体シンチグラフィ」という検査をすることになったというわけだ。
どのような検査かを簡単に言えば、微量の放射線を放出するRI(放射性同位元素)を注射すると、全身の臓器や病変部に集まることを利用して、そこから放出される放射線を体外から撮影装置で捉え、その分布を画像化することで、腫瘍および転移の有無を調べることができるとのこと。
要は今回の検査でガン(仮)に薬剤が到達していれば、「放射性リガント療法」を適用できるが、そもそも到達しなければ適用の余地すらないということだ。
その怪しい場所が本当にガンなのか、そして実際にその治療をするかどうか、は一旦横に置いて、とりあえず「治療できる」というカードを持っておくのは悪くない。ということで、検査を受けることにしたわけだ。
…ということだが、ここまで読んで皆さん頭がクラクラしたと思うので、実際に検査を受けた内容は次の日記に書きたい。僕も書いていて疲れた。