30代がん闘病記

2014発病・入院・結婚 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院→2025最終章

2025/5/5 勉強(終活)

大量にあった勉強道具を全て処分した。

 

実は、弁理士に合格してから法律に興味を持ち、司法試験(予備試験)の勉強をずっとしていたのだ。仕事をしながら数年かけて一通り勉強を終え、短答も何度か通過し、論文もそれなりの成績を収めるなど、ある程度の成果も出ていた。後は論文の技術をもう少し磨けば、論文も通過できるだろう、と今までの感覚から思っていた。

だが、もはや勉強などしても何の意味もない。

法文集も何もかも、全て処分してしまった。

 

法律以外にも、ここ数カ月で数検1級の勉強もしていた。2年間の闘病で頭が錆びついているので、社会復帰のリハビリのつもりで申し込んでいたのだ。しかし、4月の受験日は、ここ最近は極端に体調が悪く、結局受験することができなかった。

受けたら合格していただろうが、こちらもどうでもよくなった。

参考書も何もかも、全て処分してしまった。

 

それ以外にも、このGWで手持ちのほとんどの本を処分してしまった。

大量の本を処分するのがどれだけ大変か、実家の整理で身をもってわかっている。死後の整理は親戚にお願いすることになるだろうから、極力負担を掛けたくない。

しかし、弁理士試験や電験関係の参考書、大学の教科書などは思い入れが強く、結局まだ捨てることができなかったので、これらは直前まで持っておくことにした。

 

机と椅子だけになった、がらんどうとした勉強部屋を見ていると、何とも形容できない感情が去来する。

もう何も勉強しなくていいというホッとした気分だろうか。

いや違う、悔しいのだ。

さようなら、僕の未来・夢・希望。