今年も確定申告の時期が来た。
去年の確定申告はかなり面倒だったことを思い返す。
仮想通貨の雑所得や医療費控除などもありつつ、最終的には支払いも還付もない0円に収めることができたのだが、その中でも土地関連の書類の準備が大変だった。
母親から相続した田舎の二束三文の土地の持ち分50%を権利放棄して、伯父の100%持ち分としたのだが、結局税務上は贈与扱いとなってしまい、その他諸々の事情も重なり、土地の譲渡に係る確定申告をする羽目になったのだ。権利放棄などという小手先ではなく、最初から贈与契約にしておけば、二度手間・三度手間にならなかっただろうに。
競争のない田舎の司法書士にとっては、「いかに手続きを簡単に済ませて、手数料を取るか」それだけを考えていても、商売は成り立つのだろう。目先の手続きさえ終わればそれでよく、その後に発生するかもしれない税務上の問題まで想像して、顧客に価値を提供しようとする必要はない。
そんな構造があるからこそ、今回のように後になって余計な手間や申告が発生してしまう。母親が長い時間を過ごしたであろう地元の、人の流れも競争もない過疎の風景を思い出しながら、なんとも言えない気持ちになった。
さて、寡聞にして、税理士以外で確定申告を好きだという人を聞いたことがないが、僕は正直そんなに嫌いな作業ではない。準備は日頃からしているので、申告作業の段階で段取りは9割は終わっているのだ。だから去年のような複雑なものでなければ、大抵1時間程度で終わってしまう。
確定申告は、一気に最初からやろうとするから大変なのであって、前回の手順を簡単で構わないから残しておき、細かいタスクに分割して日頃から進めていけば、仕事と同じでそんなに大した作業ではない、と僕は思っている。(異論は認める)
結局、確定申告も人生も、こまめに整えておくのが一番楽なのだ。
今年は、寄付金控除・医療費控除・米国株配当の外国税の還付に係る申告である。医療費控除も、僕の場合は医療費自体が数10万に上るので、還付額も結構な額になる。
証券会社や健康保険組合から入手したXMLを読み込ませ、前回の手順を見ながら処理を進めると、作業を開始して1時間もかからずに終わってしまった。還付額は12万円ほどだったので、時給12万円のオイシイ仕事である。
僕は本当にこういう作業が得意だよなぁと、毎年同じことを思う。弁理士などではなく、本当は税理士や公認会計士のような、数字を扱う職業のほうに適性があったのではないか、と人生を振り返るのがこの時期のお決まりだ。
そして、もう長くは生きないだろうに、確定申告でもはや使い道のないお金を取り戻すことに何の意味があるのだろうかと考える、これも毎年この時期のお決まりだ。
まぁ最期まで現実的に生きるのが、僕らしくていいのかもしれないね。
今年も無事に終わった。それだけで十分だ。