30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発→2022再々発

2023/3/21 入院1日目(3クール目)

本日より3度目の入院である。

最近、車の調子が余り良くないので、途中で止まるのではないかと心配したが、何とか大丈夫だった。もう少しだけ持ってくれればいいが。僕が止まるのが先か、愛車が止まるのが先か、どうなることやら。

 

さて、今日はWBCの日本対メキシコの準決勝であった。直前まで熱心に視聴していたが、丁度9回裏というところで入院手続きをするタイミングになった。手続きが終わって結果を見てみると、何とあっと言う間に逆転をしていたのだった。一番いいところを見逃してしまった。何とも間が悪いことだ。

そういえば、リオオリンピックの時も入院していて、日本男子の陸上400mリレーを楽しみにしていたのだが、こちらも丁度そのタイミングで治療が入るという間の悪さで、銀メダルを獲得する瞬間を生で見ることが出来なかった。

そういう星の下に生まれたのだろう。

 

明日のWBC決勝は平日だが、僕は大手を振って見ることができる。

病気になった数少ない役得であろうか。

そして明日より3度目の抗がん剤の投与が始まる。

WBCから勇気を貰えればと思う。


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2023/3/18 人生プラン

疲れが出て1週間近く更新しておりませんでした。

心配された方、すみません。

 

精神的・肉体的に疲れていて、気力が湧かない。一人で部屋に籠って、考えて、疲れて、寝て、を繰り返している。もっとも、考えているとは言っても、治療の先が見えない今では、思考が空転して禅問答を繰り返すだけであり、それで一日が終わってしまう。今回の病気が治ったとしても、以前の闘病のように、闘病後に明るい未来が待っているという希望があるわけでもないことが、無気力感に拍車をかけている。

とは言うものの、自暴自棄にならず、今後の人生について検討していく必要はある。以下は以前から漠然と考えていた、再発した場合の人生プランである。

 

PlanA(Alive):再発せず寿命まで生き残る楽観的なプラン。残念ながら破綻。

PlanB(Benkyo):闘病中の時間を有効活用し、何か新しい資格やスキルを身に付けて、治療後のステップアップを期する野心的なプラン。もっとも、いざ再発してみると、心身ともに疲れ果てているので、新しいことをする気力が全く起きない。考えが甘かったようだ。まあ資格は取り尽くしているし、これ以上はいいだろう。

PlanC(Change-job):精神的・肉体的負荷が大きい今の職場を変えるプラン。弁理士を使って転職するか、あるいは今の職場で肉体的負荷が少ない、知財などの部署に社内転職をする。仮に生き残ったとして、さほどの後遺症もなければ、このプランが現実的な線だろうか。

PlanD(Dividend):傷病手当を貰える限度まで貰った上で、最終的に今の職を辞して、貯えを切り崩しながら、株の配当とアルバイト講師業で暮らすプラン。電験の威光で電気の講師をしてもいいし、英語・数学・物理・化学は教えられるので、予備校講師的なことはできるだろう。仮に生き残ったとしても、病気の後遺症が大きければ、このプランを選択することになるだろうか。

PlanE(End of life):最終的に死ぬプラン。これ以上病気で苦しむのなら、これが一番楽というのが正直なところ。リアルではなかなか言えないが。

 

白血球の値が低いため、以前の楽しみだったスーパー銭湯にも行けないので、自宅の風呂に入るのが今の唯一の楽しみである。贈り物で頂いた入浴剤を使って、音楽を聴きながら湯船に浸かっているときだけ、全ての悩みを忘れることが出来る。

これから先、どうなるだろうか。

 

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2023/3/9 皆様ありがとうございます

贈り物を頂きました。メッセージカードが同梱されておりませんでしたので、現実の知り合いの方なのか、お会いしたことのない読者の方か分かりませんが、本当にありがとうございます。大切に使わせて頂きます。

 

メッセージを入れて頂いた方は、僕の文体が好きで、昔から読んでくれているという方が多いようで、嬉しい限りです。自分では普通に書いているつもりなんですが、結構特徴的な文体みたいですね。

これからどういう運命を辿るか分かりません。ひたすら暗くなることもあるかと思います。最悪の結末を迎えるかもしれません。できる範囲で頑張っていきますので、お付き合い頂ければ幸いです。

2023/3/6 食事など

30代の頃の抗がん剤投与後に比べて、体力の戻りが悪い気がしている。

いまいち食欲も戻らず、お粥・スープ・豆腐・ヨーグルトなどを食べている。飲み物も飲みやすい酢のドリンクばかりを飲んでいる。生野菜はさっぱりして食べやすいのだけど、胃に負担が掛かるようで消化が悪い。もう少し復調してからのほうが良さそうだ。

一方で甘いものは相変わらず欲しくなる。

 

そんなところAmazonより贈り物が届いた。

なんとGodivaのチョコレートが同梱されていた。バレンタインデーでチョコレートを貰った中高生でもないが、封を開けた瞬間、驚きと喜びで年甲斐もなく大はしゃぎしてしまった。一粒一粒噛み締めるように味わう。まさに甘露である。涙が出てくる。

 

ブログを介してのお礼となりますが、本当にありがとうございます。

2023/3/5 退院明け

泥のように、いや、死んだように寝た。

10時間、一度たりとも目が醒めなかった。病院だと特に大部屋は就寝中も何かしらの騒音があり、どうしても数回は目が醒めてしまうので、熟睡するのは難しい。今までの疲労が相当溜まっていたとみえる。

今日は信じられないくらいの快晴で、布団を干したり、洗濯をしたりしつつ、一日中、窓を全開にして過ごした。何も余計なことを考えずに穏やかに過ごすことができた。この今日という日だけが永遠に繰り返されればいいのに、と思う。

考えることが多すぎて、今は何も考えたくはない。

 

さて、昨日今日とAmazonより贈り物が沢山届いた。

次々と届くので本当に驚いた。嬉しくて受け取りながら涙が出そうだった。

送り主のほとんどはお会いしたことのない方々であり、本当に感謝してもしきない。遠くの親類でもなく、近くの他人でもなく、遠く離れた顔も知らぬ方々から、励ましを頂き支えて頂いている。本当に不思議な縁である。

 

一人一人お礼を言うことができず申し訳ありませんが、ご支援本当にありがとうございます。感謝しながら大切に使わせて頂きます。これからも捻くれた文体で日々を綴っていければと思いますので、お付き合いよろしくお願いします。