30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

2015-01-01から1年間の記事一覧

10/27 祖母の死

父方の祖母が先日亡くなった。 最近では認知症を患い、老衰で殆ど寝たきりの状態が続いていた。 祖母の子供は3人いた。長女である伯母は白血病で亡くなり、長男である僕の父親は胆管癌で亡くなっている。2人とも50代前半での死だった。子供2人を早くして病気…

10/23 境目

自身のがん闘病を漫画にされていた方が亡くなっていた。漫画でのがん闘病記は珍しく、内容も共感できることが多いので、更新を楽しみにしていたのだ。(本当は楽しみにしちゃいけないのだけど) 年齢も僕と近いのだろうが、僕が生きていて、この方は亡くなっ…

9/28 新秩序

待ちに待った! この世で最も敬愛するバンド「New Order」の新譜がついに! 以前のリリースは2005年だから10年ぶりになるのか…。2005年当時、大学の研究室でエンドレスで新譜を流し、死にかけながら実験をしていたことを昨日のことのように思い出す。でも、…

9/1 5か月後検査結果

先日受けた検査の結果が出た。 結論から言えば、腫瘍は引き続き縮小傾向にあり、再発は無し。 仕事にも復帰して問題ないとのことで、とりあえずは一安心だ。 とは言え、まだ「寛解」の入り口に立ったようなもので、これから「完全寛解」となるには5~10年は…

8/24 5か月後検査

今日は退院後5か月後の陽子線の効果測定のため、国立がんセンターに来ている。今回はいつものMRIと、がん細胞を特定するPET-CTというものを受診する。 まずは、いつもお馴染みMRIから。 MRIの待ち時間に病室にあるテレビを何気なく見ていると、昨日の24時間…

8/15 痛風

なぜか「痛風」になってしまった。 正確には「なってしまった」ではなく「再びなってしまった」なのだが。 「痛風」なんてものは、「がん」の前には吹けば飛ぶような病気ではあるが、これはこれで結構しんどい。痛風になってしまった方なら分かるだろうが、…

6/23 近況

悪い癖が出てすっかりサボってしまった。 特にこれと言った変化はないが、日常生活が問題なく送れるくらいには回復をしてきている。心配なのは何もしない暮らしに慣れきってしまっているので、仕事にちゃんと復帰できるかと言うこと。最初は苦行だったニート…

5/12 MRI結果

1か月半ぶりの「国立がん研究センター」訪問。辛い思い出が沢山あるが、懐かしい感じもするし、何とも言えない感情になる。4か月近く入院していたわけで、もはや僕の東京での自宅と言っても差し支えないかもしれない。今日は陽子線の結果判定のために来た。…

5/11 上京物語

明日5/12、陽子線治療の効果を見るために「国立がん研究センター」にてMRIを受診することになっている。ということで早目に上京して、久々に会社に顔を出すことにした。会社を訪問するのは入院以来の半年ぶりで、柄にもなく少し緊張してしまう。 JR山手線の…

5/4 色々雑記

九州がんセンターの健診結果 先生によると残念ながら左鼻に腫瘍が癒着してしまっているらしい。仮に治ったとしても、最終的には癒着を取り除く手術が必要になるとのこと。まあ、最終的に手術をするということは、治療が上手く行って腫瘍が縮小したという結果…

5/3 ゾンターク

今日から「博多どんたく」だ。しかし、残念ながらと言うべきか、予想通りと言うべきか、朝から雨が降っていた。どんたくシーズンは毎年いつも雨が降っている。ということで、体調も加味して行かないことにした。雨だと気圧の関係なのか頭痛になりがちなので…

5/2 鼻機能欠損中

最近の病状はと言えば、正直言って余り良くなっている気がしない。 両鼻が腫瘍で塞がっているのはここ数ヵ月変わらず。今の僕は「嗅覚」という機能が完全に欠損している状態だ。なので、温泉地で硫化水素に気付かず命を落としたり、畑で肥溜めに気付かずに落…

5/1 久々

かなり久々の更新となってしまった。僕が死んでしまったのではないかと心配して頂いた皆様、ありがとうございます。無事に生きております。しかしながら、相変わらず特筆すべきこともない日常を送っております。 基本的には体調は良くはないので、日中は家に…

4/10 お犬様

リハビリも兼ねて自宅で飼っている犬を散歩させていた平日の昼下がり。 近所で事件があったようで、パトカー数台が近所をパトロールしていた。パトカーが僕の近くを通るときにスピードを落としていく。明らかに僕のことを観察しているのが分かる。何とも恐ろ…

4/9 がんライフ

銀行口座を見ると保険金が振り込まれていた。 僕の罹っている病気は極めて珍しいので「当社の規定ではお支払できません!」と手のひら返しされたらどうしようかと思っていたが、内容確認の電話すらなく、書類提出から僅か1週間程で振り込まれていた。やっぱ…

4/1 サクラ

東京での定期健診の翌日、福岡に帰る前に上野公園で桜を見た。 東京には10年以上居たが、上野で桜を見るのは初めて。いつでも行けるときは、なかなか行かないものだ。東京に居るときは働き詰めでゆっくり桜を見たことなんてなかった。 余りに人が多すぎてそ…

3/31 成長と経験

最近更新していないが、家で過ごしているだけなので全く書くことが無い。書けることがあれば書きたいのだが、ほぼニート同然に日々を過ごしているため、特筆すべき出来事があるはずもなく。ニートの日常の日記など見たい人がこの世にいるだろうか?いや、い…

3/19 九州がんセンター

昨日、わが故郷福岡に無事に戻ってくることができた。 戻ってこれたのは良いのだが、こちらに居るときに万が一重篤な状態になった場合、病気が病気なので通常の医療機関では対応できない可能性がある。ということで、福岡での掛かりつけの病院とするために「…

3/17 移動日

今日は福岡への移動日。移動だけでもう大仕事だ。 景気付けに移動前に公園でビールを数ヵ月ぶりに飲んだ。こんなにも旨いもんだったかね? 気分はまさにこれ。 真昼間の公園で飲むなど、傍から見れば完全な人生の落伍者だろうが、蒲田と言う場所柄か、さほど…

3/16 退院

無事に退院日を迎えることができた。 永遠とも思える苦痛に満ちた入院生活ではあったが、終わってみると一瞬だったようにも思えるし、寂しくも思えてくる。それなりに思い出深い場所ではあるが、二度とここには入院しないことを願いつつ「国立がん研究センタ…

3/15 退院前夜

今日は退院前夜。明日で12/1から続いた100日近くの病院生活が終わりを告げる。看護師さん達には大変良くして頂き、苦しいながらも快適な入院生活を送ることができた。 色々お世話になったので是非とも「お礼」をしたかったのだが、最近の病院ではそのような…

3/14 確率の向こう側

治療が終わり魂の抜けた生活をしていた。治療後1週間は陽子線の副作用が最も強く出る期間とのことなので、まだ入院させてもらっている。治療が終わると日記もサボりがちになってしまう。継続が苦手なのは小学生の頃から変わっていない。 さて、僕が入院した…

3/6 26D:陽子線終了

陽子線治療26日目。すなわち今日で終わり。 約100日という長きに渡った治療が終わったという喜びと同時に、言い知れぬ不安が心中を支配している。今までは陽子線治療に耐えきるという明確な目標があった。しかし、治療が終わってしまった以上、能動的にも受…

3/5 25D:点滴終了

陽子線治療25日目。今日で点滴が終了。 12/1から続いた点滴も今日の生理食塩水の注入で終わりを告げた。 左腕はもう点滴の針の痕で一杯だ。しみじみ長かった。 始めて抗がん剤を投与されたときの不安など、色々な記憶が心中に去来する。 そして明日でいよい…

3/4 24D:モルヒネ

陽子線治療24日目。残すところ後2回。 昨日は副作用の影響で喉が焼けて、その痛みで中々眠ることができなかった。仕方がないので、今日は「オプソ」という「麻薬」を就寝前に服用することにした。先日意地でも「麻薬」は服用しないと宣言したが、喉の耐え難…

3/3 23D:観察力

陽子線治療23日目。今日は6週目の最後の抗がん剤投与日。 まだ抗がん剤投与中というのに髪の毛が復活してきた。シスプラチンには脱毛作用は無いのだろうか。僕はシスプラチンとの相性が「良い」のだろうか?いや、効果が薄いということは「悪い」ということ…

3/2 22D:火傷のケア

陽子線治療22日目。装置は無事に復活していた。 後半ともなるといよいよ副作用との闘いとなる。頭部への陽子線照射で生じる主な副作用は… 皮膚炎・鼻炎・口内炎・結膜炎・頭痛 であり、大多数と同じように僕の場合も「皮膚炎」が顕著だ。 陽子線照射を開始し…

3/1 運命

何年も変わらないその姿は時代遅れで、ダサイなんて馬鹿にしたときもあった。病気になって君がどれだけ必要な存在か分かったんだ。 気付いた時には遅かった。君はもうどこにもいなかった。どれだけ探しても君の姿はなかった。 でも今日やっと会えたんだ。運…

2/28 僥倖

病院に戻ると、隣の患者がいなくなっていた!どうやら退院したらしい。何たる僥倖!(被害1・被害2・被害3) 二度と入院してくるんじゃねーぞ!(勿論、退院おめでとう的な意味です(笑))

2/26 xxD:ポンコツ

陽子線治療22日目…の予定だったが、装置が故障した。 明日も修理らしい。ということで、久々に金・土と外泊することにした。自宅は引き払っているので、適当な大浴場付きのホテルを探して宿泊予定だ。もはや病院のベッドでは寝ていたくないし、病院食も摂り…