副鼻腔で炎症が起きているようだ。 さらに退院日が遠のいてしまった。 毎日抗生剤を打っているのだが、炎症は収まる気配がない。副鼻腔が痛みだして、頭痛になり、熱が上がるというのが毎日のパターンだ。毎日の繰り返しなので、最近はずっとベッドで頭を冷…
38℃後半の高熱が数日間続いている。 退院はさらに延びて来週になりそうだ。
採血で白血球の値を検査したところ、予想外に下がっていることが分かった。これは危険だということで、白血球の値を上げる注射を打つことになった。熱も38℃近く出ているので、抗生剤も打っている。 本当に体が弱り切っている。もうボロボロなのだろう。 明日…
今までお世話になっていた先生2人が9月で転勤されるとのこと。 社会人としての悲哀は、医者もサラリーマンもさほど変わりはないのかもしれない。ただ、医者は近隣県への転勤が多く、サラリーマンのように現在地から極端に離れた地への転勤はないようであるが…
少しずつ眠れるようになってきた。 薬が効いているのか、傷が治癒しつつあるからなのかは分からない。 食欲が湧かずそもそもの食事量が少ないというのもあったのだが、抗がん剤の影響でここ6日間近く便が全く出ていなかった。抗がん剤も抜けてようやく便意が…
相変わらず眠りは浅い。 神経の痛みを和らげる薬を服用し始めた。効果があるかはまだ分からない。 患部を温かくしていると神経の痛みが和らぐので、ホットパックがあると寝やすい。しかし、ホットパックの保温の持続性は低いので、夜中に目が醒めるたびに、…
凄まじい悪夢を見続けた。 口の中にひたすら砂を詰め込まれる夢である。うなされて目が醒めると、喉がカラカラにになっており、口の中に凄まじく粘度の高い唾液がへばりついている。おそらく抗がん剤の影響であろう。ようやく寝付いたかと思うと、また夢の中…
悪夢ばかりを見て、夜中に何度も目が醒める。 リンパ郭清の痛みとそこから派生する神経の痛み、副鼻腔の痛み、垂れ流れる鼻水、口のマヒ、抗がん剤のきつさ、口腔の渇き、もう何がきつくて何が何なのか訳がわからない。 ひたすら思考が空転する。 どうでもい…
少しずつマシになっている気もするがどうだろう。外科手術からずっと病院にいるので、自分が正常なのか異常なのかよく判断がつかなくなっている。 外はもう9月の言うのにまだまだ暑いようだ。幸いにして今回は個室に入れており、空調の管理は自分でできるた…
投薬の翌々日。 体調は少しはマシになっているが、こんなものだろう。 余り思考も回らず、適当な文章でご容赦を。
投薬の翌日。当然のごとく体調は良くはない。 以前の抗がん剤と比べてどれくらいきついのか、というのはよく分からない。以前の投薬から間が空いていることと、今回は外科手術後にすぐに投薬ということで、そちらとの併せ技で、今回は全体的に体調が悪いとい…
今日より投薬である。 今回の抗がん剤は1日で投薬が終わるため、点滴の管を付けておくのが1日で済むのが助かる。寝ているときやシャワー時などに何かと気にかかるのである。 さて、1日で投薬が終わるからと言って、抗がん剤の内容自体が僕にとって楽なもので…
今日より新しい抗がん剤1クール目の入院である。 タイトルは1回目と区別するために「2-〇クール目」とすることにした。 入院のルーチンはいつもと変わらない。いつものコインパーキングが空いていることを祈りながら病院付近に到着すると、幸いにも1台分だけ…
今日は入院前の検査であった。 これからの抗がん剤は、今までとは違い心臓に負担がかかるとのことで、心臓の機能に問題がないかどうか、心電図やらその辺りを重点的に検査した。朝7時に自宅を出て、自宅に戻ったのは16時、一日仕事である。 まだ術後間もない…
精神的・肉体的にも少しずつ落ち着いてきた。 もう手術から10日も経つ。あの地獄のような日から早いものだ。 少しでもマシな状態にするために、以前の九州がんセンター入院時に教えてもらったリハビリ体操を毎日している。無理のない範囲でリハビリをしてい…
前回の日記に書いていたが、今回は母親に来てもらっていた。 さすがに外科手術となると、今まで通り一人で対応というわけにもいかず、手術で何かあったときの判断のために、家族が立ち会う必要があったのだ。せっかく来てもらうのだから、母親には立ち会いだ…
いよいよ退院日である。 外科手術ではさすがに家族に立ち会ってもらう必要があったので、今は九州から母親に来てもらっている。母親の役割は手術当日の立ち会いのみであったが、折角なので入退院の送迎や差し入れなどのフォローをしてもらおうと思っていた。…
今日で特に問題がなければ、明日退院である。 ドレンの残り1つも取れた。点滴のチューブも外れた。皮膚を接合しているホッチキスのようなものも取れた。自由である。今日からシャワーも浴びることができる。 鼻の中の詰め物も取り除かれ、ようやく両鼻で息を…
顔半分の腫れにより目の付近が痛み、途中で何度も目が醒める。アイスノンに押さえつけながら痛みを取りつつ寝ると、起きた頃には大分改善していた。昨晩あたりまでが術後のきつさのピークだったのかもしれない。 ドレンの量も減りつつあり、液に混じる血の量…
昨日よりは眠れた。 相変わらず顔の左半分が腫れており痛い。それでも他の患者よりは腫れも少ないとのことだが。相変わらず熱も続いている。 今日もただ耐えるのみである。
相変わらず寝つきが悪い。浅い眠りを何度も繰り返す。 術後の傷口は良好なようだ。ただ、ドレンと点滴はしばらくは外れない。当然ではあるが、全般的に体調が良くなく、高熱が出て、顔の左半分が腫れてしまっている。頭痛もあるので、アイスノンを枕にして何…
地獄のような夜が明けての朝である。 辛うじて寝ることはできたが、頭痛やら術後痛やらの痛みで落ち着かない。口の中は血の塊がゲル状になってへばり付いており、非常に気持ちが悪い。 術後明けからの最初の目標は、まずはカテーテルを抜くことである。これ…
いよいよ外科手術当日である。 何度やっても慣れないものだ。前回の苦しみを知っているので、今回は知っていることにより前回と違う憂鬱さとプレッシャーを感じる。 朝の8:30より手術が始まり、そこから手術は4時間ほど、そして病棟に帰ったのは19:30頃であ…
今日は入院前の検査であった。 朝から病院に出向き、スタンプラリーよろしく大量の検査を経て解放されたときには、既に一般企業の退勤の時間となっていた。退勤ラッシュの渋滞の中、疲れ果てて帰宅したが、もはや職業としての病人の感がある。 今日は長崎に…
外科手術をすることになった。 リンパの郭清と内視鏡での副鼻腔内の細胞の除去である。しかし、これで完全に取り切れるわけでは無く、結局抗がん剤や放射線治療は必要になる。正直やりたくないが、選択肢は多くない。もう一縷の望みに賭けるしかないのだろう…
同病の方より贈り物を頂きました。 ありがとうございます。 贈り物を送ってくださる方の何割かは同病である旨の記載がある。やはりこのブログは同病の方が多く読んでくださっているようだ。この病気は発症者数が非常に少ないため、ネットぐらいでしか同病患…
会社を辞めた友人が様子を見に来てくれた。 彼の今の勤務地は東京だが、家族がまだこちらにいるということで、定期的に戻ってきている。そのついでに僕のところにも顔を出してくれるのだ。久しぶりに病院関係者以外の人と話したので、嬉しくてつい話し込んで…
今日は父親の17回忌であった。当然僕は行けないが。 全国的に猛暑なので、母親が倒れないか心配であった。父親は真夏に死んだこともあり、法事は毎回炎天下の寺で行われるので、汗だくになってしまい大変なのだ。 父親が死んだのは60手前で、それなりに早い…
このような状況になると、昔を色々振り返るようになる。数々の「あの時こうしていればどうなっただろう」が際限なく頭の中で繰り返される。その中でも、離婚をせずに家庭を持てていたらどうなっていただろうかという「IF」は、頭から離れることが無い。 お人…
結論から言えば、腫瘍の大きさに変化はなかった。 先生は気を遣って、腫瘍の大きさが変わっていないことも成果であるという旨の話をしてくれたが、ある種の気休めであることは分かっている。とはいえ僕は、気力を絞って「それはよかったです」と乾いた笑みで…