30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

2023/10/3 入院7日目(2-2クール目)

左手に痛々しい血の塊ができている。

若い医者に、抗がん剤の点滴のルートを取る際に失敗されたのだ。

左手はもうルートを取る余地がないから、無理せず右手で取ってくれて構わない旨をお願いしたのだが、やたらと自信があるようで左で取りたがり、当然のごとく失敗した。避けられる失敗をし、その上、血の塊まで作ってしまっているのだから、失敗どころか業務上過失傷害である。作業中に独り言が多く心配だったのだが、案の定である。

結局、右手もスムーズには行かず、針先をグリグリとやられて、かなり痛い目を見た。途中で急激に気分が悪くなって、血圧が急激に低下して意識が朦朧としてしまった。「血管迷走神経反射」というやつらしい。今までは採血も平気だったのだが、あれ以来、針を見るとトラウマである。

 

失敗された左手には血の塊が残っており、7日経った今でも無くなっていない。今後これが解消されるか分からない。

僕は失敗は仕方がないと思っている。

しかし、避けられた失敗は許すことができない。

若さと経験不足ゆえの過信により、患者に心身ともにダメージを与えたことを、若い医者は大いに反省すべきであろう。もっとも、10年前に比べると尊大な医者はかなり減った気がするし、今の先生方は申し訳ないくらい皆さん腰が低いのだが、一定数こういう医者が残ってしまうのは仕方のないことなのだろうか。