30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

2016-01-01から1年間の記事一覧

離婚5(結婚当日の心境)

そういえば、今日から丁度2年前に結婚届を出したのだった。 僕は病気が判明してから、一度結婚話をリセットしたほうがいいと思ったし、そうでなくても、籍をいれずに半年~1年程度様子を見たほうがいいと思っていた。元妻にも焦らずにしっかりと考えるように…

12/16 検診

放射線終了から115日目。 今日は九州がんセンターでの定期健診だった。 今回からはMRIではなくて、上半身全体が見れるようにCTにしてもらっている。幸いにも上半身には転移は見られていなかった。また、嗅神経芽細胞腫自体も引き続き縮小傾向にあるようだ。 …

離婚4(結婚前の心境)

元妻が病人の僕と結婚してくれたことには心から感謝をしている。 当時の日記を読み返すと、僕は元妻のことを「ギャンブラー」のようだと形容しているが、ギャンブラーは少なくとも自分が勝つと思っているものに賭けるのだから、正しくない表現だったかもしれ…

12/8 障害年金について

放射線終了から107日目。 以前入院中に障害年金について少し書いた。 知り合いの社労士さんから紹介して頂いた、障害年金に詳しい社労士さんに連絡をとって相談をしてみた。結論を言えば、現状では受給は不可能。僕もある程度調べていて、無理だろうという予…

12/4 味覚の状態

放射線終了から103日目。 以前に少し味覚が戻ったという日記を書いたが、あれから味覚にはほとんど変化がない。味覚が戻ったら「放射線終了から〇〇日目」という表示を消そうかと思っているのだけど、まだまだ消すのは先になりそうだ。少なくとも年は越すだ…

離婚3(現在の心境2)

小林麻央さんのブログに 「ごめんね。病気になっちゃった妻で」 という記述があった。 この気持ちは痛いほど分かる。僕もやはりこの感情に苛まれ、病気である僕と結婚させてしまった元妻に対する負い目が常にあった。なので正直に言うと、離婚により僕は「夫…

11/23 がん患者の仕事

放射線終了から92日目。 会社と話し合いの場を持ち、12月の検査で特に問題がなければ、年明けより復職することになった。僕の仕事は多少特殊なので、別に今まで通り東京に居なくても、福岡を起点にして西日本の仕事ならばある程度こなすことができる。 当面…

11/17 博多駅前

放射線終了から86日目。 用事があり博多駅に行ってきた。 折角なのでミーハーながら、福岡市民として博多駅前の陥没現場がどのようになっているか見に行くことにした。市民は税金の使い道を監視する義務がある。偉そうに言う割には、今年は全く税金払ってな…

11/13 福岡マラソン

放射線終了から82日目。 平穏な日曜の朝の静寂を突然破るヘリコプターの音。何事かと思ったが、今日は福岡マラソンの開催日だった。幸い博多駅前の陥没は特に影響もないようだ。 来年は何とか出場したいと思っているけど、どうなんだろうか。今の状態ではち…

離婚2(現在の心境)

離婚して大層落ち込んでいるかと言えば、さほどでもない。もちろん寂しい・侘しい・悔しいといった気持ちはあるが、比較的落ち着いているということだ。 今回の再発の時点で恐らくはこうなるだろうなという覚悟(諦念)があったのと、発病してからの2年間で…

離婚1(報告)

色々とあり離婚をすることになった。 今回の再発が決定的な原因になったのは間違いない。 入院・治療と並行していた事案なので本当に精神的に参った。 がん・離婚と人生で1度あるかないかのことが同時に進行していたのだ。 今はただ疲れた。 落ち着いたら少…

10/30 味覚記念日

放射線終了から68日目。 入院中に行ったラーメン屋に行った。 日記を読み返すと、あの時の衝撃を思い出す。あれから全く味がしないという苦痛をひたすら味わい続けて3ヵ月近く経つのだ。苦しい日々だった。 最近は、何となく甘味も感じることもあるし、塩そ…

10/20 モンスターギガ

放射線終了から58日目。 「鳥獣戯画」を見に九州国立博物館に行ってきた。 以前に東京国立博物館で開催されていて、見に行きたいと思っていたのだけど、陽子線治療が終わった直後ということもあって叶わなかった。しかし、まさか東京の次に福岡に来るとは。…

10/15 担担麺

放射線終了から53日目。 ほんの少しであるが味覚も戻りつつあり、以前ほど食事で吐き気を催すこともなくなったので、最近ではカップラーメンを試すようになった。カップラーメンのような「下品」で濃い味の方が、味覚を感じやすいのではないかと思ってのこと…

10/12 どうぶつ

放射線終了から50日目。 色々あり、精神・肉体ともに最悪な状況だ。正直きつい。 この状況を乗り切れる人ってこの世にいるのだろうか。 残念ながら今の僕は乗り切れる気がしていない。 最近、野良猫を見つけると、手を差し出してみることにしている。 すると…

10/6 種の保存再び

放射線終了から44日目。 以前の入院前に保存手続きをした精子の保管期限が近づいてきた。2年毎に手続きをしなければ破棄されてしまうと説明を受けたのを、ブログを読み返して思い出したのだ。こういうときに記録を取っておくとそれなりに役に立つ。 本来は医…

10/4 鼻水

放射線終了から42日目。 僕は嗅神経芽細胞腫を発症してから今まで、2年近く鼻水に悩まされている。しかし、今が一番酷い。僕の鼻水は粘度が無いので気を抜いていると、一瞬で垂れ落ちてくる。そして最近はその量が尋常ではない。滝のように流れ落ちて来るの…

9/30 MRI

放射線終了から38日目。 今日は九州がんセンターでMRIだ。 今までは東京で受けていたが、この状態では行く体力・気力も無いので、当面は福岡でMRIを受けさせてもらえることになっている。MRIの結果は良好で、僕の腫瘍本体は確実に縮小しつつある。今後の問題…

9/28 肩こり

放射線終了から36日目。 最近肩こりが尋常でない、というか異常だ。リンパを切除しているので、右手全体の動きが悪くなっている。それはリハビリをしていた時から承知の上だが、最近では右腕が肩より上に上がらなくなるときがある。触ってみると、右肩には大…

9/24 朋あり遠方より来る2

放射線終了から32日目。 前職の同期が北九州出張のついでに、博多に寄ってくれた。このタイミングまでに味覚が戻っていることを期待したが、残念ながら殆ど戻っていなかった。味覚が戻っていれば、福岡の美味しいものでも一緒に楽しめたのだが、申し訳ない限…

9/22 嗅覚が無い暮らし

放射線終了から30日目。 最近は用事があって、福岡の繁華街である天神に行く機会が多くなった。天神では夕方になると屋台が並びだし、食べ物のおいしそうな匂いを漂わせているはずだ。「はずだ」と書いたのは、僕は病気のせいで嗅覚を殆ど失っているからだ。…

9/20 日常生活へ

放射線終了から28日目。 味覚は相変わら戻らないものの、味が無いものを食べるという行為にも慣れてきた。油もの・肉・ラーメンなど元々の味が濃いものはさすがに味のギャップがあり過ぎて食べられないが、うどんなど薄味のものなら問題なく食べることができ…

9/17 食事という行為

放射線終了から25日目。 味覚は相変わらず戻らない。さすがにウィーダーインゼリーやお粥ばかりでは体がもたないので、色々無理して試してみた結果、うどんが一番食べやすいことが分かった。同じ麺類でもラーメンは駄目だ。見た目と味(ここでは当然、無味)…

9/15 免許更新

放射線終了から23日目。 今日は免許の更新に行ってきた。更新時期が入院時期と微妙にずれてくれていて助かった。一応ゴールド免許なので、更新期間は5年間となっている。5年前は当時住んでいた愛知で免許を更新したが、心身ともに絶好調だった時期だ。 免許…

9/12 味覚喪失者の日々

放射線終了から20日目。 今日こそはと味覚が戻っていることを願いつつ毎朝の食事を摂るが、大抵その願いは「無味」と共に儚くも打ち砕かれる。もう味覚が無くなってから2ヵ月近く経った。味を感じない世界も日常になりつつある。 嗅覚・味覚の喪失というのは…

9/9 外来診察

放射線終了から17日目。 今日は退院してから初めての外来診察。 九州がんセンターの外来でいつも感じるのが、外来受付システムの不合理さだ。どこの病院でも、外来時には診察券を券売機のような装置に入れて受付を済ませる。受付のタイミングは診察時間に関…

9/7 公園で一杯

放射線終了から15日目。 今日で麻薬は終わり。麻薬なしでも痛みは殆どない。 というわけで、あまり良くないと分かりつつも、どんな味がするのだろうかと興味もあり、少しビールを飲んでみることにした。ついでに、つくねとブラックサンダーも買って味覚のチ…

9/6 8月分のショバ代

放射線終了から14日目。 放射線から2週間経った。喉の痛みはもう殆どない。 退院時に支払った8月分の入院費のことを忘れていた。〆て41万ナリ。 7月分は45万だったが個室代も含まれるので、8月分は純粋な医療費だけということになる。標準的ながん治療では1…

9/3 退院3日後

放射線終了から11日目。 退院してから3日経つが、自宅でも病院に居たときと変わりのない生活をしている。前回退院後は無理を押して、3食全て食べたいものを食べに出掛けていたが、今回は出歩いて食事をする気にもならない。ということで基本は部屋でゆっくり…

8/31 退院

入院65日目。放射線終了から8日目。 いよいよ退院日だ。ここ数日が曇りがちだったのが嘘のように、今日の空は青く澄み渡っている。まるで夏最後の日を惜しむかのようだ。考えてみると今日は夏休みの最終日でもある。今回の入院では学生の夏休みと同じ位の時…