採血に問題はなかったため予定通り投薬である。
今回の薬はかなりきつい。どぎつい色の抗がん剤を投薬されているだけで気が滅入る。そして、抗がん剤を打った夜は大抵眠りが浅くなる。
看護師さんは夜中の巡回で顔に懐中電灯を当ててくるのだが、あれは何をチェックしているのだろうか。きちんと呼吸をしているかを見ているのか?光を当てた時の反射反応を見ているのか?生存確認をしているのには違いないのだろうが、もし後者ならば、最近の懐中電灯はLEDランプで直進性が強いので、瞼の上からでも目に当てられると非常に眩しいのだ。まどろんでいるときは、折角寝つきかけていたのに、そのせいで目が醒めてしまうこともある。
どちらにせよ患者の顔に当てる懐中電灯は、昔ながらの白熱電球に戻したほうがいいのではないだろうか。と、目に当てられた光で目が醒めてしまった僕は思う。