30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

2023/2/27 入院2日目(2クール目)

本日シスプラチンを投与したが、頂いた炭酸水のお陰で、気持ち悪くなることなく水を大量に飲むことができた。いつもよりも内臓のムカムカが少ない気がする。

 

さて、今回も個室に入れず、大部屋からのスタートだが、大部屋では就寝時に他の患者のいびきがうるさく、眠れないときがある。実際は「ときがある」どころでは無く、ほぼ誰か一人が必ず大いびきを掻くのだが…(過去日記参照)

よって、入院に備えて下のノイズキャンセリングイヤホンを事前に買っておいた。音質はもちろん最高だが、音楽を流さなくても、デジタル耳栓としても活用できる。以前のノイズキャンセリングイヤホンは、ホワイトノイズが気になったものだが、これに関してはかなり抑えられている。これを寝るときに着用して耳栓代わりとしている。買っておいてよかったと思える性能だ。

個室に入れさえすれば、こんなストレスも溜めなくてよいのだが、3日我慢すれば個室代で同じイヤホンが買えると思えば、まぁ我慢もできようか。

 

2023/2/26 入院1日目(2クール目)

本日より2度目の入院である。

前回同様に病院近くのコインパーキングに車を駐車する。コインパーキングは原則として48時間以上は駐車できないということを前回知った。それ以上の期間を駐車するためには、電話で手続きをする必要がある。もう慣れたものだ。

そして、前回入院手続きをしたので、今回は書類は特に準備せずに入院手続きをしたところ、保証人などの書類は毎回必要とのこと。前回支払った実績があるので大丈夫だと思っていたが、駄目らしい。あと数回は入院する予定なので、都度書類を準備するとなるとかなり面倒であるが仕方ない。中国人患者などを受け入れていることもあり、逃げられないように病院側も対策をしているのだろうか。

 

なお今回も個室を希望したが、初日は残念ながら叶わなかった。まあ大部屋にいる間は、1日1万円を稼いでいると思えば悪くあるまい。

明日より2度目の抗がん剤の投与が始まる。

気持ちが折れないように頑張ろう。

2023/2/23 白血球と人情

白血球の値が低いので、部屋に籠りきりで生活している。

縁もゆかりもない土地で一人で隠遁生活を送るのは、なかなか寂しいものだ。

そんな中ではあるが、欲しいものリストを公表したところ、炭酸水を送って頂けた。以前の闘病の時にも数名の方に援助を頂いたが、今回も同様に支援頂けるとは、有り難くて涙が出そうである。

遠くの親類でもなく、近くの他人でもなく、遠くの他人の方々に、いつも支えて頂いている。本当に不思議な縁である。

 

P.S. いつも応援有難うございます。入院中に飲ませて頂きます。

2023/2/20 脱毛

脱毛が始まった。

投薬から大体2週間くらいか。前回も同じくらいだった気がする。

今のところ全部が抜けやすくなっているのではなく、部分的に抜けやすくなっているので、部分的にハゲ散らかしていて、みっともない感じになっている。中途半端に抜けているほうが格好悪いので、早く全部抜けて欲しい。

この脱毛のせいで外出するのがさらに億劫になる。

あと、僕は背が高いので、部屋にいても頭をよくぶつけるのだが、髪の毛が無いとぶつけたときにかなり痛い。すぐにたんこぶができる。髪の毛が頭を保護する役割を果たしているのがよく分かる。

2023/2/19 差し入れ

職場の仲のいい方が自宅まで差し入れを持ってきてくれた。

以前の記事で、職場でのプライベートの付き合いはほとんど無い、と書いたが、この方だけは別で、個人的に仲良くして飲みに行ったりもしていた。同じ中途採用であり、偶然だが出身地も同じで、あの職場で唯一ウマが合ったのだ。

 

中途採用という客観的な立場からは今の会社の「特殊性」がよく分かる。技術的に発展的な内容を取り扱うことはほぼないし、仕事のほとんどは調整作業や根回し、監査対応や法申請対応である。とにかく仕事が内向きなのだ。よって社内的な人間関係が重要になるので、中途採用ではかなり回しにくい職場であるのは間違いない。

二人とも中途採用で、そのあたり苦労が身に染みているので気が合ったのだ。

他にも僕の後に入社した中途採用はいたが、自分の能力を誇示するタイプであったり、他の中途採用をライバル視するタイプであったりしたので、これらのタイプとは距離を置いていた。能力より社内人間関係で仕事が進んでいく環境なのだから、中途採用という共通項で同期類似の関係性を構築して助け合うのが、この会社での中途採用の生存戦略だと僕は考えていたのだが、こちらの彼らとは考えが合わなかったようだ。

 

会社のことは忘れると言っていたのに、また言及してしまった。しかし、利害関係にまみれたギスギスした職場で、損得勘定抜きでこのようなことをしてくれると本当に心に沁みる。有難いことだ。