30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

2023/2/19 差し入れ

職場の仲のいい方が自宅まで差し入れを持ってきてくれた。

以前の記事で、職場でのプライベートの付き合いはほとんど無い、と書いたが、この方だけは別で、個人的に仲良くして飲みに行ったりもしていた。同じ中途採用であり、偶然だが出身地も同じで、あの職場で唯一ウマが合ったのだ。

 

中途採用という客観的な立場からは今の会社の「特殊性」がよく分かる。技術的に発展的な内容を取り扱うことはほぼないし、仕事のほとんどは調整作業や根回し、監査対応や法申請対応である。とにかく仕事が内向きなのだ。よって社内的な人間関係が重要になるので、中途採用ではかなり回しにくい職場であるのは間違いない。

二人とも中途採用で、そのあたり苦労が身に染みているので気が合ったのだ。

他にも僕の後に入社した中途採用はいたが、自分の能力を誇示するタイプであったり、他の中途採用をライバル視するタイプであったりしたので、これらのタイプとは距離を置いていた。能力より社内人間関係で仕事が進んでいく環境なのだから、中途採用という共通項で同期類似の関係性を構築して助け合うのが、この会社での中途採用の生存戦略だと僕は考えていたのだが、こちらの彼らとは考えが合わなかったようだ。

 

会社のことは忘れると言っていたのに、また言及してしまった。しかし、利害関係にまみれたギスギスした職場で、損得勘定抜きでこのようなことをしてくれると本当に心に沁みる。有難いことだ。