30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発→2022再々発

2022/5/27 キイトルーダ5回目と運命論

キイトルーダ5回目の投薬日であった。今のところは毎回地元に帰ってきて投薬をしてもらっている。職場がある付近の病院に移管してもいいのだが、それなりに息抜きになっているので、当面は地元で治療をするつもりだ。

抗がん剤投与が息抜きってのも変な話ではあるが(笑)

 

こういった息抜きが必要になるくらい、新年度からの仕事は大変だ。管理職に上がって部下ができて、精神的に負荷のかかる仕事が多くなった。キイトルーダはそこまで副作用はないものの、やはり体力が落ちていることは間違いないので、投薬をしながら今の負荷の仕事をしていると、仕事と薬の合わせ技でいつか倒れるかもしれない。

がんを患っているのに雇ってくれた今の会社には感謝しているが、今の仕事の割り当てはさすがに無茶苦茶だろうとは思う。何事もキッチリやろうとする僕の性格に付け込んでいるのも分かる。まぁ僕が死のうが生きようが、短期的に利益が出ればどうでもいい、と思っているのかもしれない。

もう会社には十分過ぎるくらい元を取らせたと思っているので、正直いつ辞めてしまってもいいのだが、給与や福利厚生・健康保険のことを考えると、なかなか辞めづらいのも事実である。やっぱり典型的な日本の大企業の仕組みって麻薬と一緒で、気づいた時にはゆでガエルになって逃げだせなくなっていくのだ。とはいえ、そろそろ環境を変える計画を立てようと思っている。命あっての物種である。

 

さて、がんセンターでは内科の先生にかかりながら投薬治療を受けている。内科の先生は比較的若い方だ、とは言っても、僕と同年代くらいだと思うが、とてもハキハキして気持ちの良い方である。そんな先生に「〇〇さん(僕の名前)は、強い方ですね」という言葉を頂いた。自分ではそんなことは思ったことはないが、色々な患者を診てきている先生がそういうのだから、客観的に見てそうなのだろう。

僕は病気になって運命論的な考え方をするようになった。恐らく僕に与えられた運命は、若くしてがんになり、離婚をして、職を失い、失意と自暴自棄のなか死んでいく、だったのだろう。3回も再発した以上、何が何でもこのレールに乗せてやろうとする運命の強い意志を感じる(笑)しかし、生来の諦めの悪さから、99.9%は決まっていたであろう運命を跳ね除けて今に至っているのだ。そういう意味では「強い」と思う。

自分は普通に生活しているだけで日々偉業を成し遂げているのだ、と少し思い上がりながら生きてもいいのかもしれない。