2015-02-05 2/5 8D:それ がん闘病記1(陽子線) 昼食後のトイレから部屋に戻る途中の廊下。 ストレッチャーを引いた険しい顔の男性2人組とすれ違う。 見渡すといつの間にか全ての病室の扉が閉じられている。 この光景は既視感がある。僕の父親のときだ。 朝病棟にハリーコールが鳴り響いていた。 つまりはそういうことだったのだろう。 意識させない配慮が、かえってそれを意識させる。 陽子線治療8日目。今日の病棟は不気味に静かだ。