30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

2023/3/23 入院3日目(3クール目)

今回の入院も大部屋スタートであった。

こういう時のために大事に金を貯めているのだが、残念である。

同室の一人は他人に対してはガサツだが、自分の利益に対しては細かい、という面倒くさそうなタイプである。新幹線や飛行機の席の共通の肘かけで、やたらと自分の肘をせり出してくるタイプと言えば分かりやすいだろうか。このようなタイプでも無視を決め込んでしまえるのが、コロナ下での入院の数少ない利点ではある。

もっとも、こちらが無視を決め込んでいても、そのガサツさにより実害を被ることは多い。昼間は突如大きな音を立てたり、夜中のトイレは仕方がないとしても、カーテンやトイレのドアを大きな音で開け閉めし、独り言をつぶやく。その度に目が醒めてしまうから迷惑この上ない。

 

このような層と接することがないように個室を希望しているのだ。

因みに僕が入退院を繰り返して得た「病室の分断」という経験則について。

個室に入るような人は、比較的余裕のある層が多いので、常識・マナーが身に付いており、他人への気遣いがきちんとしている傾向がある(あくまで傾向の話であり、僕が自身がその層に当たると言っているわけではない)

一方、大部屋に入るしか選択肢がない残りの層は、短期的な自分の利益・都合を優先する傾向があるため、我も我もとマナーを破り、大部屋の環境がより悪化するという悪循環を辿る(こちらもあくまで傾向の話であるが、僕は何度も入院をしたので、大部屋での悪い印象だけが残ってしまっている → サンプル1サンプル2

そういえば、僕の出身中学は団地出身の子供が多く通う、まさに後者のような環境の公立中学であった。一方、その数100m近所には高級住宅地の子女が多く通う、進学校への進学率の高い前者のような公立中学があった。そして、僕の学区の金持ちは、件の中学を避けるために、私立中学に進学をしていた。僕の中学はこの病室と同じように荒れるのが必然であったのだ。環境ってのは大事だ、とそんなことを思い返す。

一側面を切り出しただけの極端な意見なので、気分を害された方がいたら申し訳ない。いずれは電子の藻屑となる僕の独り言として聞き流して欲しい。

 

という文章を書いていたら、個室が空いたので移れそうだ。

何ともラッキーである。