30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

2023/9/25 奇妙なメッセージ

ところで、僕は今月が誕生日である。

先日、母親から奇妙なメッセージが届いた。

もうすぐ誕生日ですが、プレゼントは何がいいですか?

普通の家庭出身の方にとっては何の変哲もない文章であり、何が奇妙なメッセージか?と訝しむ方も多かろう。ここで「僕は両親からここ30年まともな贈り物を貰ったことがない」という前提を加えるとどうだろう。何とも形容できない違和感のあるメッセージへと印象が大きく変わるのではないだろうか。

 

誕生祝いは当然として、入学祝い・合格祝い・卒業祝い・就職祝い・結婚祝い…普通の親ならば節目節目で子供に贈るであろう、およそ贈り物という贈り物を僕は両親から貰ったことがない。見かねた親戚が代わりに贈ってくれることもあったくらいだ。

そんな母親が、僕が病気で苦しみ抜いているタイミングで「誕生日プレゼントは何がいいですか?」などと呑気に言ってくるのだ。はっきり言って意図が分からず、正直なところゾッとする。まるで家族が別の誰かと入れ替わってしまったホラーのようである。

母親は記憶が混濁し始めているのかもしれない。

そして、ここまで曲解してしまう僕の頭もおかしくなっているのだろう。