白血球の値がかなり下がっているため、値を上げる皮下注射を打った。そのせいか体が重く、熱がある。食欲も余り湧かない。精神的にも弱っているので、色々と苦しい。
そんな心身ともに弱り切っている僕に、また贈り物が届いた。
モロゾフのクッキーである。この入れ物のデザインには見覚えがある。実家で母親が大切なものを入れる箱として使っていた気がする。当時はモロゾフなんて食べる機会もなかったから、肝心の中身のクッキーを食べた記憶はないが、入れ物の記憶だけがあるというのは、何とも貧乏臭い話だ。
朝起きてコーヒーを飲むときの楽しみとして1枚ずつ頂いている。中身はこの上なく美味しいクッキーである、と数十年を経てようやく僕の中に記憶されたのであった。
さて、以前の日記にも書いた、職場での唯一の友人が転職して東京に戻るとのこと。あの会社に居れば、まともな人は頭がおかしくなってしまう。転職が成功したのはとても喜ばしいことだ。どれだけ高給でも、あの会社から出ていく選択は正しいことである。
一方で、会社での唯一の友人が居なくなるのは寂しいことである。今まで僕のことを心配して定期的に訪問してくれていたが、それがなくなる。完全な孤独になってしまう。
喜ばしいニュースであり、残念なニュースでもある。
残念ながら近くの唯一の友人は居なくなってしまったが、遠く離れた読者の方から、このように支えて頂いている。僕は独りではあるが、どこかで僕のことを気にしてくれる人がいるという事実だけで、頑張る気力が湧く。本当に有難いことである。
いつも応援ありがとうございます。