手術翌日の入院3日目。
ようやくまともに立ち上がり、鏡で自分の姿を見ることができた。
左腕には点滴がぶら下がっている。頬と頸部には血液を抜くための管とタンクがそれぞれ2つ付いている。切開の痕はホッチキスの様な無数の金属片で万遍なく固定されている。鼻の穴には小さくしたラッパのようなプラスチック製の鼻腔拡張具が突き刺さっている。
すっかりフランケンシュタインの様になってしまった自分の姿を見て、思わず乾いた笑いが込み上げてきた。今まで余り後ろ向きなことは書かないようにしてきたが、思わずこんな恨み言の一つも言いたくなる。
俺はこの歳にして、現世でここまでの数々の苦痛を受けなければいけないほど、前世ではそんなにも悪いことをしたのかね?
と愚痴は今日までにして、明日からまた前向きに行こう。