30代がん闘病記

2014発病・入院 → 2016転移・再入院・離婚 → 2018再出発 → 2022再々発 → 2023入院

12/31 今年一年

年末年始は地元に戻って過ごしている。

新幹線でそんなに遠くない距離なので、移動が楽なのが助かる。病気になって体力が低下して分かったことだけど、飛行機移動は、気圧の変化に耐えなければならないから、座っているだけでも結構疲れるのだ。

新しい仕事を始めてまだ1ヵ月だが、それなりに大変だ。思っていたよりも場違いな部署に配属された感があって、話の半分が何を言っているか分からない(笑)そして、大企業だけあって社内作法を覚えるのが相当大変そうだし、業態的に法律で雁字搦めなので、そちらの手続きを覚えるのも大変そうだ。

ただ、僕は病気のせい(おかげ?)で、人と同じような真っ当な生き方をしなければならないという強迫観念からは解放されているので、出世のために必要以上に働くという考えはない。生きる糧を稼ぐために、淡々と粛々と働くつもりだから、気楽と言えば気楽ではある。今回の病気を含めて色々経験した上で、何があっても一生喰っていけるという感触を得ることができたのは非常に大きい。

 

とまあ、相変わらず、つまらない近況報告だが、僕の人生なんて、「がん」によってここ最近は文章を書く原動力を与えられていたようなもので、元々の僕が書くことができる日常なんてこの程度の取るに足らないものなのだ。 

とは言え、今年は客観的に見ても、尋常じゃなく努力をして、信じられないくらい上手く行った一年じゃないかと思う。そして、残り短いロウソクの内の、かなりのエネルギーを消費した気がする。しばらくはエネルギーが湧いてくる気がしない。

来年は来年で、今年とは違った意味で大変な年になるだろう。正直なところ、「ここまでの思いをしてまで生きなければならないものか?」という思いは病気になって以来、常に心のどこかにある。死ぬよりも、生きるほうが苦しいものだ。そんなことを公言すると、奇人変人扱いされるから、ブログで書くのだけど。

 

しかしながら、仮にこの大晦日で死ねるとするならば、それは絶頂期で人生を終えることができる、一番きれいな死に様ではなかろうかね?(笑)