陽子線治療の2日目。今日のタイトルはIKKOの使う「それ」ではない。
治療中に役立つのは、もはや「聴覚」だけだという記事を書いた。しかし、放射線科の先生と話をしたとき、嗅神経芽細胞腫の患者間では2つの噂があることを伺った。
①陽子線で患部を焼かれているときに臭いがする
②目を瞑っていても青い光が見える
これは興味があるところなので、個人的にもしっかり確認してみたい。ということで「嗅覚」「視覚」にも調査の仕事を与えることにした。昨日は初回と言うことで検査に対応することで手一杯だったが、今日からは意識をしならが治療に臨む。
①確かに少し匂いがした。ただ「自分の細胞が焼けている」と言うより、「塩素系」の臭いがしたので「マスクが焼けている」臭いなのかもしれない。
②青い光とは何かと調べてみると「チェレンコフ光」という可能性があるらしい。物質が「音波」を超えたときに発生する「ソニックブーム」の「光波」バージョンのようだ。そんなものが目を通過して大丈夫なものだろうか。
しかしそれは、ガンダムを見ながら「おいおい、ビームライフルを観測したということは、それは目に直撃してるってことだぜ」と心配するくらい野暮なことなのかもしれない。幸いにも本日は観測できなかったし、今後も観測できないことを祈る。
意識するが余りに感じられる「幻痛」みたいなものなのだろうか?
本日より抗がん剤「シスプラチン」の投薬開始。前回より量は少ないし、今回は「ドセタキセル」「TS-1」は使用しないので、前回よりは副作用が少ないと予想される。しかし、副作用が出ないと「本当に効いているのだろうか」と思うことも事実だ。
人生で苦しまずに成果を得たことはない。
Forbidden fruit is sweetest.